これからのシニアマーケティングの方法と成功事例
超高齢化社会を迎えた日本。高齢者を取り巻くマーケティング環境も大きく変わってきています。今回はそのシニアマーケティングについてご説明したいと思います。
高齢化に伴い65歳以上のシニア層は過去最多を更新し、2019年に3588万人に達し総人口の28.4%を占めています。人口の4人に1人以上は高齢者であることから、ビジネスにおける注目度が年々高まっています。また、高齢者のインターネット利用率も増加傾向にあり、IT企業がシニア向けサービスを提供する機会も目にするようになりました。
とはいえ、「シニア層」に向けたマーケティングはどのように展開すれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はシニアマーケティングに有効なプロモーション手法をいくつかご紹介します。
目次
狙うはアクティブシニア
アクティブシニアとは自分なりの価値観をもち、定年退職後にも、趣味やさまざまな活動に意欲的な元気なシニア層。とくに、2007年以降に定年を迎えた団塊の世代をさすことが多い。お金も比較的自由に使えるため、高級車、旅行、不動産の購入ターゲットとなり得ます。
アクティブシニアの集まる趣味・生活情報サイト
シニアをターゲットとした趣味・生活情報サイトです。サイト内での広告展開の他、登録会員に対して定期的に配信されるするメールマガジン内の広告などの手段があります。
オヤノコト.net
これからの暮らし、親子のコミュニケーションを考えていくサイト
https://www.oyanokoto.net/
趣味人倶楽部
大人世代が趣味や仲間を探すためのコミュニティサイト
https://smcb.jp/
みまもりほっとライン
無線通信機を内蔵した「電気ポット」を使って、離れて暮らすご家族の生活を見守ることができる「安否確認サービス」
https://www.mimamori.net/
まごチャンネル
スマホで撮った子どもの動画と写真が実家のテレビに送れる!実家にはWi-Fi不要でケーブル2本を差し込むだけのかんたん設置。
https://www.mago-ch.com/
シュミカツ!
SEGAが運営する大人のための趣味発見サイト
https://segask.jp/
アクティブシニアに向けた広告プロモーション
新聞広告
シニアといえばやはり今でも新聞広告は強い媒体と言えます。この新聞広告を活用してプロモーションを行うことは有効です。ただし、新聞広告はとにかく多くの人にリーチし、認知度をあげることには適していますが、レスポンスを得るにはあまり向いていない媒体です。ですのでもし新聞広告を使う場合はとにかくウェブへ誘導させる仕掛け(キャンペーンの実施)が必要です。
ラジオCM
特にAMラジオはシニアの好きなパーソナリティーが多く、特にシニアの起き出す朝帯の聴取率は高く、効果的です。中でもパーソナリティに実感していただく生コマーシャルはレスポンスが高く費用対効果も高いのでお勧めです。
新聞折り込みチラシ
介護施設や病院などエリアマーケティングを行う会社にとっては今でも強い媒体で即問い合わせに繋げるなど即効性に優れます。また、新聞広告と違い保存性に優れるため、後々になってチラシを直接持ってこられる顧客も見られます。しかしながら大量のチラシの中に入ってしまうと目に触れる前に捨てられてしまうなどのデメリットもあります。
シニア向け雑誌
文藝春秋や週刊文春などはシニアの購読率が高く、特にキーマンとなる主婦向けにはハルメクなどの雑誌も購読率が高く、広告を掲載するのに有効です。しかし、雑誌の特徴として即レスポンスに繋がりにくいといった面もありますので、年間計画を立てて長期的に掲載する必要があります。
会員向けDM
「クラブツーリズム」などの旅行者へのご案内パンフレットへの同梱DM、経営者向けの「オーナーズライフ」やメルセデス・ベンツ、アウディなどを全国のヤナセ様で購入されたお客様に、無料でお届けしている会員誌「YANASE LIFE」やANAのゴールド会員のご自宅にお送りする会員誌「AGORA」などの同梱DMなども有効です。しかしながら富裕層はなかなか簡単には問い合わせ行動を起こしにくいため、イベント情報として富裕層同士のコミュニティ参加者募集や高級車の試乗会、高級ワインの試飲会など、富裕層の心をくすぐる特別な仕掛けが必要となります。
交通広告
特にシニアはバスを利用する頻度が高いため、バスの運転手シート裏などは視認率が高いためお勧めです。
病院・薬局内メディア
シニアの訪問頻度の高い、病院や薬局内のデジタルサイネージなどは待ち時間で強制的に視認させることができるため、お勧めです。ただし、媒体の特性上、業種や広告表現などかなり厳しく制限される可能性高いため注意が必要です。
インターネット広告
今ではガラケーの生産も終了し、シニアのほとんどがスマホを利用しています。インターネット広告を併用するのはもはやあたりまえの時代に入ったといえます。簡単な方法としてはシニアの興味のあるキーワードから分析してアプローチすると言ったやり方があります。
シニアの興味のあるキーワード例
「終活」「健康」「資産運用」「相続」「お墓」「老人ホーム」「孫」
上記キーワードに加え、地域、年齢、性別などを掛け合わせてリスティング広告を実施する、アドネットワークで広告配信を行う方法がもっとも有効です。
Google広告
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
Yahoo!広告
https://promotionalads.yahoo.co.jp/