集客のために知っておきたいマーケティングキーワード
今回は集客のために知っておきたい最新のマーケティングキーワードについてご紹介いたします。ちなみにビフォーコロナの2020年のマーケティングトレンドは幸福を求める「ウェルビーイング」でした。「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることもあります。
1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること」と定義されています。
その後、コロナ感染が拡大し、このワードはまさに的を得たワードとなりました。今後のニューノーマルという新しい生活様式で人々の関心や行動などまだまだ予測できない部分もありますが、個人、企業ともに特に健康意識の高まり、デジタルシフト化についてはさらに加速することと思われます。
コロナ禍マーケティング
コロナ関連商材のキーワード検索の増加に伴い、広告主や広告会社ではリスティング広告やSEOの見直しや対策を急ピッチで進めています。またポータルサイトでは新しいカテゴリーとしてコロナ禍における新しい生活様式に関連するキーワードで検索者を絞り込んだプレミアム広告商品の開発を進めていたり、マスコミ(新聞社など)では動画を使ったセミナーや紙面とのタイアップのような商品も打ち出してきています。
各メディアではコロナで広告収入が落ち込んでいる中、なるべく早く消費者の動向を察知し、新しい商品を広告主に提供できるかを競い合っています。これは今後、広告主が各メディアの予算配分を大きく変えていく大きな転機となるでしょう。ニューノーマル期に突入しどれだけ早く消費者と企業のエンゲージメントをあげることができるかが今後のマーケティングの最重要課題であることは間違いありません。
5G
1G、2G、3G、4Gに続く第5世代移動通信システムのことで、日本では2020年3月から商用サービスがスタートしています。「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」といった特徴があり、今後スポーツ観戦や遠隔診療、無人バスなど便利で快適な新しい生活を提供するインフラとして期待されています。
この通信システムを活用すれば例えばコロナ下で競技場に行かなくてもテレビやVRでより臨場感あふれるスポーツ観戦が可能となり、また、双方向の通信により、リアルタイムで選手の体調やゲームの再現などより詳しい情報を受け取ることができます。
IoT
「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。 例えばネット通販最大手のAmazonが提供しているAmazonダッシュボタンは、日用品をボタン一つで注文できるIoTデバイスとして有名です。
商品ごとに用意されているこのボタンを押せば、わざわざネットで注文せずともあっという間に商品注文ができます。そのほかIoT冷蔵庫ではスマホと連携し外出先から運転状況を確認したり、温度設定を変えたり、食材の経過日数を管理したりすることが可能になりますし、AIスピーカーでは声をかけるだけでインターネット上で好きな音楽を探して再生させたり部屋の照明やテレビやラジオのオンオフが可能になります。
チャットボット
現在、様々なECサイトで活躍中のチャットボット。チャットボットは見込み客がサイト内で迷っているときに声がけして問題を解決するコンシェルジュのような存在です。このチャットボットを活用することでコールセンターのオペレーターのコスト軽減、また、質問内容などから自社製品やサービスの改善にもつなげていくことができます。
このチャットボットですが、現在、気がつけばECサイトを中心に様々な企業のサイト内で見かけるようになりました。このチャットボットのディープラーニング機能により、顧客の持つ潜在意識からさらなるニーズを引き出すことで、ビジネスチャンスは格段に増えて行くことでしょう。チャットボットがさらに進化していくことで、コーディネーターや営業職など顧客とのコミュニケーションによりビジネス機会を設けていく職種はなくなっていくかもしれません。
※チャットボットとは、テキストや音声を通じて会話を自動的に行うプログラムのこと。 チャットボットには大きく分けて「人工知能」と「人工無能」があります。人工知能と人工無能(無脳)の違いは、人工無能(無脳)はあくまで表面上の「会話」を目的としていますが、人工知能は人間の思考そのものを再現しようとしていることです。
そのために人工知能にはディープラーニング(深層学習)が必要となり、ディープラーニング(深層学習)とは、人間が自然に行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法のひとつです。ディープラーニングは人工知能(AI)の急速な発展を支える技術であり、その進歩により様々な分野への実用化が進んでいます。
ABM(アカウントベースドマーケティング)
ABMとはオウンドメディア などで得られた見込み客を見込み度など状況に応じた内容のメールを送信したりして顧客の見込み度をあげていく手法です。どちらかといえばBtoB型ビジネスに向いたマーケティング手法で、不特定多数よりはセグメント、低額商品ではなく高額商品となります。
例えばBtoBであれば対象者の数はある程度限られており、そのターゲットにより営業やマーケティングチームのリソースを集中させて行った方が良いということになります。よくMA(マーケティング・オートメーション)と混同されがちですがABMはリード獲得中心ではなくアカウント中心にマーケティングを行い、企業収益をあげていくという手法であり、個人に注目したマーケティング手法と異なり、その組織全体の動きや考え方を支点としてマーケティング施策を考えて行くということになります。