最新のアドテクノロジーについてご紹介!!活用方法とは?
年々進化するインターネット広告。開発されたばかりの最新技術も数年もすると陳腐化してしまうという凄まじいスピードで進化し続けています。かつてはインターネット広告は純広告と言われるサイト側や広告代理店が手売りで販売する枠が中心でしたが、効率的なマーケティング活動を行うためにRTB(リアルタイムビッディング=※アドサーバーを通じて瞬時に広告枠の取引を成立するシステム)が主流となり、売り手側と買い手側が適正価格で出したい時に出したい枠に瞬時に広告を掲出できるようになりました。また、入札にはインプレッション課金とクリック課金があり、広告主はどちらも選択することができます。今回はその最新のアドテクノロジーの一部をご紹介したいと思います。
アドサーバーとは広告主側とサイト運営側とのRTB(リアルタイムビッディング=サーバーを通じて瞬時に広告枠の取引を成立するシステム)を実現するシステム。現在広告主とサイト運営側のサーバーだけでなく、様々な媒体の広告効果を検証するための第3者配信(3PASS)など様々なサーバーにおいて広告取引が行われています。
<DSP>
DSPとはDemand-Side Platform(デマンドサイド・プラットフォーム)の略で広告主側の広告枠買い付けや広告効率最大化を支援するツールのことです。
–国内における代表的なDSP業者–
・MicroAd BRADE
巨大なネットワークと精度の高いターゲティングが可能でマルチデバイスにも対応しています。
https://www.microad.co.jp/services/adplatform/microad-blade/
・FreakOut
豊富な広告枠在庫数とフレキシブルなコミュニケーション設計が可能、ディスプレイ広告の効果を可視化、GoogleAnalyticsと連携も可能です。
https://www.fout.co.jp/freakout/
・MarketOne
国内最大級の豊富な広告在庫数。バリエーション豊富なターゲティングとレポーティング、CPC入札可能、世界最高水準の最適化(IPONWEBテクノロジー)を実現しています。
https://m.dac.co.jp/utility/marketone-data/
・Logicad
フレキシブルな配信設定と独自アルゴリズムと設定補助機能やバリエーション豊富なレポーティング、丁寧な運営サポートを特長としています。
https://www.logicad.com/
・DoubleClick Bid Manager
https://support.google.com/displayvideo/answer/3122872?hl=ja
きめ細かいコンテンツターゲット、グローバルなフリークエンシーキャップ、自動的に提供されるオーディエンスデータ、Googleならでは のグローバルなインフラストラクチャを特長としています。
<SSP>
SSPとはSupply Side Platform(サプライサイド・プラットフォーム)の略で、媒体の広告枠販売や広告収益最大化を支援するツールのことです。
–国内における代表的なSSP業者–
・Geniee SSP
国内最大月間約600億impの流通量に登録メディア数10,000以上、接続事業社数約150社以上 国内ほぼ全ての広告事業社と接続が可能な国内最大級のSSPとして知られています。
https://geniee.co.jp/services/publishers.php
・MicroAd COMPASS
imp課金と接続事業者の選択肢の多さが魅力、自社および他社からの行動ターゲティングやリターゲティング広告等高単価で配信できる広告案件を判別し優先的に配信できます。
https://www.microad.co.jp/services/adplatform/microad-compass/
・YIELD ONE
国内最大級のRTB取扱量、広告収益管理の一元化、フルインプレッション最適化、掲載可否の一元化が特長です。
https://yieldone.com/service/
<DMP>
DMPとはData Management Platform(データ・マネジメント・プラットフォーム)の略で、インターネット上の様々なサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理、分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化に貢献するツールのことです。
・プライベートDMP
プライベートDMPは、自社サイトで集められた会員データ等から購買履歴やユーザの属性情報などのデータを活用し、リピータや類似性の高い顧客に購買を促せます。
・パブリックDMP
パブリックDMPは、第三者の提供する他社サイトのユーザの閲覧情報などを活用するツールです。自社商品やサービスに興味関心のありそうな顧客の他社サイトでの動きを把握し、新規顧客を獲得するのに貢献します。
<PMP>
PMPとはPrivate Market Place(プライベートマーケットプレイス)の略で限られた広告主(Yahoo!など)による限られた媒体への広告掲載により、プレミアムな広告掲載を実現できるシステムです。これによりアドフラウド(広告詐欺)や広告主のブランドを毀損するサイトへの広告掲載を防ぐことができます。
<第3者配信(3PASS)>
第3者配信とは広告出稿メディアを横断的に管理・効果測定をするためのサーバー。DSP、リスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告に加えSEOマーケティングなどそれぞれの施策を横断的に効果検証およびアトリビューション分析を行うための統一サーバーのことです。
以上のように、最新の広告テクノロジーによって広告主はかつてのように広告を出稿してもそれが果たして正しかったのか、間違っているのかがわからないといったことがなくなり、PDCAを回してさらに効率的に広告プロモーションを行うことができるようになりました。また、広告費用を削減し、成果をあげることによってROI(利益/広告費)やROAS(売上高/広告費)の向上から経営の健全化につながるようになりました。よって企業の広告担当者は常に最新のウェブマーケティング事情に精通しているだけではなく、経営分析能力も問われるようになったのです。また、当然広告代理店側も高いコンサルティングスキルがなければ生き残ることはできない厳しい時代となりました。かつてのように手売りで御用聞き営業をしていれば生活できる時代は完全に終わりを告げたと言っても良いでしょう。