広告に携わる人間なら是非知っておきたい世界の広告賞
広告クリエイティブに携わる全ての人間にとって憧れでもあり、世界3大広告祭りと言われるのがフランスで行われる「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」、ニューヨークで行われる「CLIO Award Interactive」、「One Show Interactive」です。ここで表彰されることはクリエイターにとって最高の名誉であるばかりか、斬新な広告クリエイティブは広告に携わるものにとってとても参考になるものです。今回はその中でいくつか受賞事例をご紹介いたします。
目次
・カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル
世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバル。その中でも世界最大級の規模を誇るのが「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」です。
ちなみに2014年に公開された妻夫木聡さん主演の日本映画「ジャッジ!」のモデルともなっています。
・受賞作一例
IKEA
2019Health&Wellness部門グランプリなど
IKEAが開発した、自社の家具用の3Dプリント製補助器具「ThisAbles」シリーズ。障がいを持った方向けに3Dデータで提供した、家具のカスタマイズツールのCMです。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=YCQ1pSWYvbM
・CLIO Award Interactive
クリオ賞は1959年に設立された米国における国際広告賞で、The One Show、カンヌライオンズと並ぶ世界三大広告賞の一つとして知られています。
・受賞作一例
AIGジャパン・ホールディングス株式会社
2018Partnerships & Collaborations部門<GOLD>
女性活躍の推進や多文化共生、LGBTなどの性の多様性、障がいをもつ方々との共働・共生等について理解を深め、多様性を受容し誰もが活躍できる社会を目指すことを呼びかけていくキャンペーンです。ラグビーニュージーランド代表のオールブラックスが出演したことでも話題になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=r_8QaYRfSQE
・One Show Interactive
ONE SHOW (ワンショー)は、米国の ONE CLUB (ワンクラブ)主催の権威ある広告賞です。 ONE CLUB (ワンクラブ)は、若手クリエーターの才能発掘と育成を目的として 1975 年に結成された非営利団体です。
・受賞作一例
NIKE
2019BEST OF SHOW(最高賞)
“ JUST DO IT. ” の 30 周年を記念する広告に、元 NFL 選手 のコリン・キャパニックを起用しました。コリン・キャパニックは、試合前の国歌斉唱で起立することを拒否し、有色人種に対する差別や暴力に抗議したことで、 NFL から不当な扱いを受けた選手として知られています。
https://www.oneclub.org/awards/theoneshow/-award/32564/nike-just-do-it-dream-crazy
以上、今回は世界の広告賞を受賞した作品をご紹介いたしましたが、テーマは多様性をテーマとしたものが多く、通常の広告と比較してメッセージ性の強いものが受賞しています。要は広告で伝えるべきことは商品やサービスの特徴や利便性だけではなく、その先にある人々の幸福を実現するべきであるということであるということが大変わかりやすく伝わってきます。勿論、一般的な商業広告においてこのようなクリエイティブを制作することはあまりないと思いますが、広告はそのヴィジュアルやメッセージによって見る人の心を動かす力があります。今後の広告制作の際に少しだけ意識して見るだけで新しい切り口で広告を作成できるかもしれません。