マーケティングの概念を変えるMA(マーケティング・オートメーション)
MA(マーケティング・オートメーション)は広告を配信するシステムではなく、リードと呼ばれる見込みの登録(リードジェネレーション)から、ステップメールによる見込み育成(リードナーチャリング)から見込み度の高いリストの営業への引き渡しまでの作業管理ツールです。ここにSFA(セールス・フォース・オートメーション)とCRM(カスタマー・リレーション・マネジメント)が連携することで一つのマーケティングシステムが完結します。
代表的なMAツールのご紹介
・market(マルケト)
高機能】世界で6000社が採用するマルケト(Marketo)のマーケティングオートメーションは、デジタルからアナログまで顧客接点をカバーするマーケティングツールです。 リードナーチャリングやスコアリング、マーケティングROI解析の機能で高評価を得ています。
https://jp.marketo.com/
・salesforce(セールス・フォース)
セールスフォース・ドットコムは、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業。ビジネスアプリケーションおよびクラウドプラットフォームをインターネット経由で提供しています。
https://www.salesforce.com/jp/
・adobe market cloud(アドビ・マーケットクラウド)
瞬時のスピードが必要な現代のマーケティングに適合した5つの統合ソリューション。 Adobe Marketing Cloudなら、ソーシャルメディアから電子メール、動画までを連携できます。また、広告A/Bテストによる分析も可能です。
https://www.adobe.com/jp/marketing-cloud.html
・SATORI(サトリ)
「SATORI(サトリ)」は、通常のMA機能に加え、匿名の顧客にもアプローチできる「 アンノウンマーケティング」が可能な国産のマーケティングオートメーションサービスです。
https://satori.marketing/
リードナーチャリング(見込み客育成)に欠かせないステップメールとは
MAでのリードナーチャリングにおいてステップメールは大変重要です。ちなみにステップメールの設計の考え方についてご紹介いたしますと、まず展示会もしくはリスティングやSEOなどのウェブマーケティング施策において獲得したリードはきちんとシナリオ設計を行った上で、
まず①サンクスメール、そしてウェブサイトに誘導したら読まれたコンテンツのレベルに応じて②リードを振り分けランク付けを行う。その後、定期的にランク分けしたリードに対して③メールマガジンを配信し育成(リードナーチャリング)を行う。その後④問い合わせや個別セミナーでの対応はリードのレベル(スコアリング)に合わせた営業に対応させ、確実に受注ににつなげていくと言った流れとなります。
また、リードの育成には時間がかかりますので、その間に自社製品のことだけでなく業界の動向やニュース、時事問題などを取り上げることでより顧客との距離感を縮めていくのもテクニックの1つです。ちなみにこれらのシナリオの流れはAIDMA(アイドマ)の法則の流れで覚えると良いでしょう。(Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動))
こちらは古くからマーケティング業界においては全ての基本となる考え方となります。シナリオ設計は全ての基本です。まずはこの作業をおろそかにせずしっかり行って行きましょう。
以上のようにマーケティング・オートメーションは企業の生産率をあげる新しい技術として徐々に導入が進んでいます。ただし、あくまでMAは見込み育成のツールで万能システムではありません。先述したようにリードの獲得や育成後の営業の引き渡しや引き渡し後のフォローやサポートはCRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)でカバーしていかなければならない点に注意が必要です。