広告はコピー一つで決まる!効果的な広告コピーの作り方
広告を制作する際に、デザインやレイアウトばかり凝ってもうまくいかないのはズバリ、コピーがいまいちというケースが多いのです。今回は効果の上がる広告コピーの作り方・考え方についてご説明させていただきます。
かつてコピーライター糸井重里氏が作った西武百貨店の名コピー「おいしい生活」。数十年前のコピーですが、今聞いても古さを感じさせず、余韻の残る素晴らしいコピーだと思います。素晴らしいコピーには一言でその商品サービスの魅力や、それによって得られる消費者のベネフィット、そして高度経済成長の時代背景さえも映し出しています。 今後、どうしても自社のサービスや商品をさらに普及させていかなければいけない場合、まずこの広告コピー作りに最も時間をかけるべきです。もちろんお金をかけて広告会社に依頼すれば、プロのコピーライターが良いコピーを作ってくれると思いますが、まずは一度自社内で作成してみましょう。その場合に気をつけたいのが自分目線でなく第三者目線に立つということです。
・まず5W1Hを書き出して整理しよう
コピーをいきなり捻り出そうとしてもなかなか文章は思いつかないものです。そこでまずは誰に対してどのような目的で何を伝えるかを整理して見ましょう。5W1H(Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を書き出すことで、目的や手段が明確になります。コピーを作る前に一度この作業を行っておくと、今後の作成作業がスムーズになります。
・強みを書き出そう
競合する商品やサービスは世の中にゴマンと存在する中であなたの会社の商品・サービスの強みはなんでしょうか。消費者が商品を選別している時間はわずか数秒と言われ、この強みがまずに目に、頭に入らなければ、あっという間に離れて行ってしまうでしょう。また、最大の強みは広告の最も目に入るところに配置することも重要です。
・その商品・サービスが相手に対して与える恩恵について書き出そう
その商品・サービスがいくら優れたものであったとしても、対象者が自分に与えてくれるそのベネフィットを自分でイメージできなければ何の意味もありません。その商品・サービスを購入することによって、購入者がどのような幸福を味わえるのかを思いつく限り書き出して見ましょう。
・ファクトがあれば書き出そう
客観的事実は何よりも説得力を持ちます。できれば売り上げランキング、受賞歴、第三者の評価などを入れることができればベストです。
・文章を組み立てよう
文章の組み立て方にはいくつか方法がありますが、特に有名なのがSDS法とSDS法です
SDS法
SDS法は、Summary(全体の概要) →Details(詳細の説明) →Summary(全体の概要の復唱)の頭文字をとった構成方法です。
<例>
・睡眠は健康にとって重要だ
↓
・睡眠は、体の疲労をとるだけでなく、免疫細胞を活性化させることで病気の予防になる
↓
・だから睡眠は健康にとって重要だ
PREP法
PREP法は、Point(結論) →Reason(理由) →Example(事例) →Point(結論の反復)の頭文字をとった構成方法です。
<例>
・睡眠は健康にとって重要だ
↓
・睡眠は、体の疲労をとるだけでなく、免疫細胞を活性化させることで病気の予防になる
↓
・睡眠不足から起こす病気のリスクは、ストレスの増大、免疫システムの機能が働かない、体重の増加、血圧の上昇、慢性疾患のリスクの増大など数え上げればきりがないほどだ
↓
・だから睡眠は健康にとって重要だ
少し長めのコピーを作成する場合はこれらの方法で文章を組み立てることによって読者にとって非常に理解しやすい文章を作成することができます。ぜひ試して見てください。
以上、今回は効果の上がる広告コピーの作成方法についてご案内してきました。キャッチコピーはいわば就職の際の面接の自己アピールのようなもの。面接官がその人をどうしても欲しいと思わせるような心に響くメッセージを考えましょう。