人の働き方を変えるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは
最近耳にすることが多くなったRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)。日頃行なっているメールや集計業務、Excelへの転記、インターネット上での情報収集などPC上でできるあらゆる単純作業を自動化してくれる大変便利なツールで、今後の産業構造を大きく変えるシステムとして様々な分野で導入が進んでいます。単純作業に従事している人の仕事を減らすことで働き方改革を実現できるまさにお助けロボット。今後官公庁から、一般企業まであらゆる場所での活躍が期待されています。
個人的には働き方改革が特に必要な医療・介護の現場に導入するのに最も適しているのではないかと思っています。
特に介護の現場では居宅介護支援事業所のケアマネージャーや訪問介護事業所のサービス提供責任者など、現場の仕事が終わってから、事務所に戻って帳票類の記入など、激務に追われることの多い職種です。この帳票類の記入や報告書の提出、などRPAに任せることで、介護のきつい仕事という仕事も少しはイメージがかわるのではないでしょうか。
目次
RPAが自動化できること一例
経理業務
・会計システムへの売上伝票や領収書、請求書データなどの処理業務
・過去データの分析と予測による受発注業務
・アンケート用紙のデータ入力作業と集計作業
人事業務
・従業員の勤怠管理や長時間残業に対する警告の自動実行
・派遣社員やアルバイトスタッフの雇用管理
顧客対応
・問い合わせフォームに対する自動応答と自動処理
営業活動
・名刺のスキャニングと既存システムへの登録作業
・ライバル製品のWebサイト巡回による情報収集とマーケティング
・顧客情報の管理分析
・見込み客の洗い出しと購買意欲を高めるメッセージの自動作成
国内の代表的なRPAベンダー・ツール
・Robo-Pat(ロボパット)
プログラマーなしで導入可能、かんたん操作の純国産PRAソフト「Robo-Pat」はエクセルや受信メールからのデータ自動抽出など、単純作業を自動化。初期費用・年間契約なしで1か月単位で契約できるため、リスクがありません。まずはサポート付1ヵ月間のトライアルから誰でも簡単にRPA導入を進めることができます。
・BIZROBO(ビズロボ)
デジタルレイバーと人が協働するためのソリューションや運用サポートを提供する国RPAテクノロジーズ社によるサービスです。スモールスタート向けBizRobo! mini、 クラウド型RPAのBizRobo! DX Cloud、大規模展開可能なBizRobo! Basicなどがあります。
・WinActor(ウィンアクター)
NTTデータが運用する業務システム向けRPAツール WinActor®(ウィンアクター)は日本で最も導入事例が多いRPAツールとして知られています。
以上、いくつかRPAベンダー・ツールをご紹介いたしましたがRPAはAIに変わるまでのつなぎの技術と言われており、2025年まではそのマーケットも成長して行くと言われています。よく、RPAは単純作業を減らすことで、人件費を削減できるコストカッター的な役割のロボットと言われることも多いかもしれませんが、あくまで人間がより高度な仕事に専念するためのツールです。企業の利益率を上げるためには、単純にRPAを人と置き換えるだけでは意味がないのです。