ペルソナ効果で集患求人をアップする方法

集患したい。
求人で応募者を増やしたい。
どちらも医療関係者の願いです。
しかし実際に蓋を開けてみると、なかなか思うように集患できない。
求人に至っては応募どころか見学にも来てくれない。
こんな経験が先生にもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、集患と求人、どちらの問題にも共有している大事な「ペルソナ」についてお話していきます。
1: ペルソナとは
ペルソナについて説明しておきます。
というのもペルソナとターゲットを同一にして説明しているところもあるため、ここでのペルソナとはどのようなものなのかを、正しくお伝えする必要があるからです。
まず、ペルソナとは、先生から見た理想の患者像です。
性別や年齢、職業や収入。
趣味やライフスタイル。
関心のあること。
信じていること。
普段よく考えていること。
こういった要素を洗い出し、理想の患者像を作ります。
ここで注意しておいてもらいたいのが、1つのペルソナは1つの理想像にすることです。
複数の理想像があるのなら、複数分のペルソナを作っておきます。
2: ペルソナのメリット
ペルソナはどうして必要なのでしょうか。
当然ですが理由があります。
(1)患者の視点が得られる
集患も求人も人に興味を持ってもらい集めることに違いはありません
人に興味を持たせ行動してもらい集まってもらうには、相手の目線で見る感性が必要になってきます。
いくら先生が「うちの治療は日本一だから」と話しても、患者や求職者からすると、
- だから何ですか?
- それが私に何の関係がありますか?
- そう言われても良くわかりません
こういう反応が返ってくるのがオチです。
このような反応にならないためにも、相手の目線に立って考え伝えることが必要。そのためには、自分というものを一時的に脇へやり、ペルソナを自分の前に持ち出して、ペルソナのメガネで見て考える必要があります。
(2)悩みがなくなる
ペルソナを作ると、実際に対策を始めたとき、あれこれ悩むことが減ってきます。
ペルソナが決まっていると「どんな人に向けてですか?」というような、根底をひっくり返す質問も出てきません。
仮に新しくメンバーに加わった人がいてもペルソナを伝えるだけで共通の認識を持つことができます。
(3)外注するときにも便利
外注するとき、ペルソナがあれば正しく伝えることができます。
曖昧に、
- 女性で~
- 未婚で~
- 痩せたい人
「こんな感じですかね~」という、何の役にも立たない不毛なやりとりをすることがなくなりますし、外注先の担当へもきちんと伝わります。
(4)メンバー間の認識が共通になる
これは先ほども少し出てきました。
ペルソナを通じてメンバー間の認識を共通にすることができます。
突然、驚くような的外れな話が飛び出すことも減るでしょう。
3: ペルソナ効果を集患・求人で高める作成方法
それでは集患・求人に効果的なペルソナの作り方をお話します。
はじめにペルソナを作るときの注意事項をお伝えしますので、ここをきちんと意識してください。
注意点1:情報は引き算にする
ペルソナを作るとき、あれもこれもと一人に多くの情報を足し算したくなります。
しかし、足し算されたペルソナは、結局はボヤけた存在になってしまい、リアルに存在するのかどうか、かなり怪しい理想像が出来上がってしまいます。
そこで、先ほどもお話しましたように、多すぎる情報は一人のペルソナにまとめるのではなく、必要なだけペルソナを作るようにしておきましょう。
一人のペルソナは引き算した情報で作り上げましょう。
注意点2:主観的にならない
これは注意してください。ペルソナにあなたのフィルターを持ち込んではいけません。
あくまでも事実を集めた結果がペルソナとなるべきです。
「年収500万円は払えないだろう。」
これがあなたの主観や先入観ならNGです。
事実としてあるのならOKです。
注意点3:顔と名前を用意する
人は顔と名前がないと親近感が湧いてこないようです。
そこでペルソナには顔写真と名前を用意してあげましょう。
顔写真は無料画像サイトから拝借しても良いでしょう。
名前は「らしい」名前にすると、すごく親近感が増します。
それでは、ここからはペルソナの作り方をお伝えします。
(1)事実を集める
ペルソナに必要な情報を集めましょう。
できるだけ客観的な情報があると良いですね。
既存患者さんや先輩スタッフのインタービューやアンケートの情報を活用するのがおすすめです。
また、統計情報などは数値で公表されていますので、信頼できる情報を集めていきます。
(2)情報を整理
集まった情報を整理します。
いるもの、いらないもの。
共通しているもの、特別なもの。
情報を分類し整理することで、ペルソナに輪郭も見えてきます。
そして、ここであなたのフィルターを入れないように注意してください。
人は情報の分類で、自分の価値観や常識を判断基準にすることが多いものです。
(3)ペルソナシートを作成
A4用紙1枚に、履歴書のようなペルソナシートを作りましょう。
- 顔写真
- 名前
- 年齢
- 性別
- 住まい
- 仕事
- 役職
- ライフサイクル
- 最終学歴
- 価値観や信じていること
- 考え方や好きなこと
他にも年収や家族構成、場合によっては貯蓄額なども必要になるでしょう。
そして、ここが集患にも求人にも決め手となるところです。
- 現在の状況と悩み
- 将来の理想の状態
ぜひ集患・求人を成功に導く効果の高いペルソナシートを作って隠された情報を探り出してください。
4: まとめ
集患・求人の成功に共通する効果的なペルソナについてお伝えしました。
ペルソナは今回お話しましたように、集患・求人を成功に導くためになくてはならないものです。
ペルソナ効果は、話を聞いているだけでは実感することができません。
まずは確かな情報を集め、紙とペンを使い情報を分類することで、はじめてペルソナが発揮する効果を感じることができます。
ぜひ、2~3時間確保してやってみてください。
これまで集患・求人で反応がなかった理由が明確になってくるはずです。