動画付き求人HPおよび転職フェアを活用したユニークな大量採用方法
事業成長のための最大の課題は人材確保であると思われている経営者は極めて多いのではないでしょうか。
未経験者の中途採用が前提ですが、企業HPへの動画付きの詳しいHPの掲載および、転職フェアへの出展により、採用について継続的に大成されている画期的な事例を紹介します。
目次
医療・福祉系職種の採用難について
営業職や一般事務等とは違い、そもそも経験者が圧倒的に少ない医療・福祉系の職種。
介護職・歯科助手・看護補助・各種技師については大手転職サイトでも近隣で活動されている方は500人未満がざらといった状態がつづいています。
人事担当者はしっかりマーケティングを行ったうえで、様々な方法を実施されておられますが、なかなか効果がでておらず、媒体への掲載コストばかりが増えているのが実態だと思います。
その結果、給与のベースアップや、社宅・早帰りデーの実施・採用取得支援制度などの福利厚生の充実を行い、媒体などの一時的な方法を利用するだけでなく、法人自体の魅力の底上げを行っている法人様とよく出会います。
どこにどうやってアプローチする?
様々な経営者とお話しする中で次のようなお悩みによく出会います。
- ターゲットさきはどこにするか。
- 資格所有者・経験者を追いかけるか。
- 未経験者をうまく活用していくか。
- 自らの企業の魅力はなんであるか。
- 人?給料?福利厚生?安定性?社会的意義?どうやってアプローチするか。
- 自社HP?人事異動?社内紹介?媒体?人材紹介?M&A?などのアプローチ後にどのように志望動機を高め、実際に入社・定着・活躍いただくか
まで対策を考えなければならないのですが、それ以前を課題に思われている方が圧倒でした。そんな中、大成功された2社を紹介いたします。
事例1:動画と雰囲気提案のケース
とある介護業界の法人様はマーケティングの結果、経験者・有資格者の採用をあきらめ、中途未経験採用に切り替えりました。
介護士の経験者がそもそも少なく、約半数にわたる方が介護士の後に全くの異業界に職するデータが大きな要因でした。
経営者からは
「これからは未経験をうまく育て活躍させる。でもどやって集めるか悩んでいる。方法がない。」
とご相談いただきました。
大手が高い給料で、何百万もの経費を媒体に投下して採用する中、このクライアント様が勝てるところはどこなのかを本気で考えました。
負ける要因はたくさんあります。
休み。
福利厚生。
お給料。
でも経営者と従業員様のお話を聞いたところ、すごい事実が分かりました。
大体の従業員が語ったのが、「人が穏やかで、社長が必ず成長に向かって本人よりも仕事を楽しめるように教育してくれる会社であること」
なかなか求人媒体にPRしても正しいことは伝わらない内容。いつまでの媒体にお金を無制限にかけ続けるわけにもいかないので、企業求人HPを充実させ、そこに呼び込む手段として媒体やフェアなどの一番安いものを活用することとなりました。
企業HPには従業員さんたちの生の声・一日の流れ・実際転職してきて良かった点・働きやすい点・大手よりも良い点を具体的に書き込みそれが伝わるように、写真を20枚使って説明。さらに会社の説明ではなく会社の雰囲気や社風がわかるような動画を設置しました。
また、採用担当の名刺・求人原稿にそのQRコードを記載しいつでもみれるようにしました。その結果、媒体の最小サイズでコンスタントに採用ができるようになり大変よろこんでいただきました。
●事例2:転職フェアによるケース
歯科助手が6名必要な法人様でした。35万の媒体に8週間掲載して応募者4名、採用0名でご相談を受けました。
医療法人の予算の関係で事例1のようなHPの編集はできない制約がありましたが、活躍人材をもとにどのような思考の持ち主にどのようなアプローチをかけるかをマーケティング分析結果をもとに言語化しました。
そもそも1人の応募に8万ものお金を投下するなのどもったいないので、そもそも人には出会える転職フェアへ出店いただき、言語化したものを求職者に事業責任者よりアプローチいただき、その場で内定8名が決定し、入社が6名が決定しました。
マーケティングと方法の重要性を考える
本当にベストな求職者の集め方は、きちんとマーケティング分析を行い、正しい方法でPRすること。
今主流となっている媒体に一年で合計数百万も投資するなどきわめてもったいない言わざる負えません。どこにどのような魅力のあるメッセージを届けるかが重要です。
もちろん、PRの仕方などお金をかけてもかけなくても大して効果が変わらないものがたくさんあるので気を付けなければいけません。
ではどのような方法でPRすべきか?
企業の魅力をしっかりと言語化し、どのターゲットに適切にとどけるかを考えるべきだと考えています。その手法としては、まずは企業内で内省すること。そして、しっかりと十分な量を外に発信できるようにしておくこと。
このためには、企業採用HPを充実させることが維持費もかからずベターだと思います。
実際の雰囲気までPRするには実際に生の声で必要な情報を届けることができればベスト。
企業の魅力とターゲットの選定方法はどうやってするの?
他社として自社がなにが魅力なのか、どのようなターゲットに魅力に映るのかを明確にする必要がありますが、ターゲットをしっかりと知っていなければ効果のない打ち手を無駄に打つことになってしまいます。
自社ですべて行われる場合でしたら、閲覧者まで属性がしっかり分析されている過去掲載実績、原稿のターゲット、応募理由を揃えて入社者へのヒアリングをもとにPDCAを回すのが確実でしょうが、ここに関してはプロに依頼するのが楽です。
求人会社は担当がコロコロ変わりやすいためノウハウを蓄積していくためには心もとないですし、考える打ち手についてもやはり営業が担当する商品領域を美化しやすい傾向にあります。