歯科助手の求人が来ないのは何故?その理由と解決方法をお伝えします。
歯科助手を募集しても来ない。来てくれたとしてもすぐに離職してしまう。
このような悩みをお持ちではないでしょうか。
この悩みの原因は歯科助手という職業のやりがいを求職者が正しく理解していないことにあります。
そこで今回は、効果的に歯科助手のやりがいや魅力を伝えることで求人に応募してもらえる方法をご紹介します。
1: 歯科助手の求人が人気のない理由
ネットで歯科助手について調べると「辛い」「辞めたい」などといったコメントがたくさん出てきます。
その理由にはどういったものがあるのでしょうか。
1つずつ確認していきましょう。
(1)給料が低い
厚生労働省より2018年2月の「賃金構造基本統計調査」によると歯科助手の平均年収は3,263,400円でした。
一方、国税庁より2017年9月の民間給与実態統計調査結果によると全国の平均年間給与は4,210,000円。全国平均年収と比べて、歯科助手の平均年収は約100万円も低い事が分かります。
給料が低いことは将来に不安を感じてしまう原因となり、歯科助手としてガンバリたいという気持ちを削いでしまう可能性が高くなります。
(2)覚えることが多い
歯科助手は、歯科医師の指示を受けて作業をしたり、先生が治療に専念しやすいよう補助したりするのが主な仕事です。
そのため覚える内容に専門性が高く、作業や補助でミスをすると治療に支障をきたす恐れもあります。
場合によっては患者さんに余計な痛みを与えてしまったり、治療期間が伸びてしまったりするなど、患者さんにとって喜ばしくない負担がかかってくるため、強いプレッシャーの中で仕事を続けることにもなります。
このように、歯科助手は覚えておかないといけない知識や技術も多く、また治療には直接関係のない雑務もこなしつつ勉学に励む必要があります。
特に業務に従事し始めた頃の歯科助手にとって負担はかなり大きいです。
(3)多忙である
患者さんの治療を補助する以外にも、いろいろな雑務をこなす必要があります。
【歯科助手の担当業務一覧】
- 器具の滅菌
- 受付・会計業務
- 患者さんとのコミュニケーション
- 院内の清掃
どれも歯科医院にとって重要な業務です。
特に治療に関する患者さんとのコミュニケーションは接遇の基本ですから、おかしな返答をすると患者さんを不安にさせてしまいます。
このような事もプレッシャーに繋がる原因と言えるでしょう。
2: 歯科助手のイメージ回復は困難
歯科助手という仕事に従事するためには、特に必要な国家資格などは存在しません。
そのため求人情報には「未経験歓迎」といった歯科医院もあります。
ただし、いざ働いてみると「1: 歯科助手の求人が人気のない理由」でお伝えしましたように覚えることが多かったり、専門性が高かったり、患者さんへの治療をスムーズに行うため気を利かせて準備を行ったりと大変な仕事が待っています。
このように採用条件面では未経験で従事できたとしても、業務の難易度は高いといった理由が求職者と先生との間にギャップを生みやすくしています。
そして不満が募ると残念ながら退職ということになるのです。
またWeb上では「歯科助手という仕事はこんなに大変」という歯科助手を退職した人の声をよく見かけます。
そしてこれを見た求職者の方が「歯科助手は心身にかかる負担が大きい」という先入観を持ち、応募することに躊躇してしまうのです。
では、どのようにすれば、このような先入観をポジティブな方向へと反転させ、やりがいを感じながら応募してもらえるのでしょうか?
3: まずは歯科助手になりたい気持ちを引き出しましょう
人間は感情で動く生き物で、物事を決断するとき特に優先されるのが感情です。
つまり、給与や賞与など待遇面の情報や条件も重要ですが、歯科助手という職業に就く魅力を伝えて「やりがいと楽しさを感じる職業だから始めてみたい!」と思ってもらう事が大切です。
例えば、
「治療時に先生の補助をする歯科助手という職業は、歯科治療にとって重要なポジションです。更に歯科助手の経験を活かして国家資格を取得すれば歯科衛生士にキャリアアップでき、歯科医院にとって必要不可欠な存在となれるでしょう。」
といったように、職業自体の重要性やキャリアアッププランなどを説明をするのも求職者の想像力を助け、感情に訴えかけやすい情報となります。
その結果、求職者の方々から「歯科助手になってみたい」という思いを引き出すことができれば、
- 歯科衛生士になれば給与アップするし問題ない
- 覚えることが多くても工夫すれば乗り越えられる
このような気持ちが芽生え論理的に正当化するようになり、実際に歯科助手という職業へ応募してくれる求職者の方が増える可能性が高まるのです。
4: 感情を動かすには動画が効果的
求人サイトなどに掲載されている情報は文字や画像がメインですが、そういった情報だけで人の心を動かして感動させるのは特別な技術が無ければ難しいものです。
そこで特別な技術を使うのではなく、今やスマホでも撮影できる動画を使うことで
- 表情
- 感情
- 声のトーン
このような、文字や画像では伝わりにくい「感情に響く」情報を映像として提供できます。
実際に歯科助手が働いている現場や雰囲気を映したり、歯科助手という職業に就いて良かった点などを先輩スタッフの話を交えて映したりする事で、動画を視聴している求職者から「歯科助手になってみたいな」という感情を引き出すことができます。
感情を引き出すことができれば、歯科助手という職業へ応募してもらう強いきっかけとなり、応募や体験という行動へと進んでもらえることでしょう。
まとめ
歯科助手の人材不足を解消するには、歯科助手という職業のやりがいや続けることのメリットを伝え、「歯科助手になりたい」という感情を引き出すことが重要です。
実際に歯科助手が働いている時の、表情、やりがいを熱く語る言葉や思いは動画を見ている人の感情へ直接訴えかけます。
動画を上手く使い、求職者の心を動かして歯科助手の求人活動をスムーズに行いましょう。