ペルソナに合わせた動画がマーケティングに効果的な理由
「動画を制作してマーケティングに組み入れると成功する!」
このように考えておられる方がいらっしゃいます。
しかし、このような考え方で行動を起こしてしまうと、思っている以上に反応がなく、残念な結果に頭を抱えることになるでしょう。
そこで今回は、このような残念な結果を招かないために、知っておいてもらいたい「ペルソナ」についてお伝えしていきます。
1: ペルソナとは何か
「ペルソナ」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。
同じ名称でゲームがあるようですが、そちらとは違います。
マーケティングやビジネスで使われる「ペルソナ」というものは、
『あなたのビジネスにおける理想のお客様像』
実際にある情報や、市場のリサーチ情報から導き出した架空の顧客のことです。
2: ペルソナを作る方法
それでは次に、ペルソナを作る方法について見ていきましょう。
ペルソナは架空の顧客とは言え、あまりにも現実的でない架空の人物像では意味がありません。
そこで、一番に考えていただきたいのは、今すでに取引のあるお客様の中から理想的な人を選び出すこと。
一人でもかまいませんし、複数いらっしゃるならそれでもOKです。
選び出した人を順番に見ていき、次のような項目に合わせた情報を集めましょう。
- 性別
- 年齢
- 職業
- 収入
- ライフスタイル
- 口癖
- 来店される時間や曜日
- いつも見ているメディア
- 趣味
- 情報を取り入れている媒体やサイト
このような項目に、ひとつひとつ情報を落とし込んでいくことで、少しずつではありますが、理想の人物像が完成していきます。
また、少し違った切り口として、
- どのような雰囲気の人か
- どのような髪型の人か
- どのような洋服を選んでおられるか
こういったプライベートな部分の情報を集めることができると、より親しみのわく理想の人物像ができあがります。
架空の人物像とは言っても、現実感がないとペルソナは使えません。
事実を集め、理想の人物像を作りましょう。
3: ペルソナは何を知りたいのか
「ペルソナ」が出来上がると、次のステップへ進みます。
ここでは出来上がったペルソナの知りたいことを見つけます。
理想の人物(ペルソナ)は、
- 何について知りたいと思っているのか
- どのような悩みを持っているのか
- 何を解決したいと考えているのか
さらに
- なぜ解決しないといけないのか
このようなことを見つけるのが重要です。
どうしてこのようなことが重要なのかといいますと、ビジネスとはいつの時代も「悩みの解決」によって報酬を生み出すシステムになっているからです。
ということは、悩みが見つけられないなら、あなたは解決することができませんので、報酬を生み出すことができません。
ですから、先ほどのような「解決したいこと」をペルソナから見つける必要があるのです。
では、どのようにしてペルソナが抱えている「悩み」を見つければ良いのでしょうか。
(1)聞く
もっとも効果的で簡単なことは、既存のお客様へ直接お聞きすることです。
「どうしてその商品を選ばれたのですか?」
「どうしてそのサービスが良かったのですか?」
「どうしていつもこの店へお越しいただけるのですか?」
このような質問をすることで、あなたが全く気づいていない悩みを解決できるから、繰り返しやって来られていることがわかるかもしれません。
自分の頭だけで考え続けていても、あまり良い回答は出てきません。
また、何か良い回答がないかをインターネットを探す人もいますが、そんなところにもありません。
答えは、あなたのお客様の中にしかないのです。
しっかりと聞いてください。
(2)ユーザー目線
あなたも買い物に行くことがあると思います。
そんなときは、あなたの目線も消費者(お客様)になっていることでしょう。
そのときの気分や感情を思い出してみてください。
そして、今感じている気分や感情をキープしたまま、あなたのビジネスを見渡してみてください。
さて、消費者目線(お客様目線)で見たとき、どのような悩みなら解決できそうに映るでしょうか。
普段は自分の目線でしか見ていないビジネス。
しかし、少しだけ距離を取ることで、普段は見えにくい部分に光が照らされることもあります。
(3)近い人が集まるところへ入り込む
理想の人物像が集まる場所はありませんか?
完璧に一致しなくても、近い人物像が集まる場所を見つけることはできないでしょうか。
そういった場所を見つけ、輪の中に入ることで本音の悩みを聞けることがあります。
こういった悩みは、ネットやアンケートでは出てこない内容のことが多いもの。
でも、あなたの理想の人物達にとっては「悩み」であるのですから、あなたのペルソナへこの「悩み」を加えましょう。
4: マーケティングで動画を使うメリットとデメリット
ペルソナが出来上がり、ペルソナの悩みがわかれば、次に私たちが行動することは、悩みの解決方法を提供することです。
では、悩みの解決方法を提供するためには、どのようなことが出来るのでしょう。
これまでですと、文章と画像を使った「ブログ」形式のものがほとんどでした。
しかし、現在の状態を見てみるとわかりますが、スマートフォンの普及とインターネット回線の整備によって、いつでもどこでも簡単にYoutubeなどの動画を見ている人が増えています。
ですから、現状と未来の流れを考えると、ペルソナの悩みを解決するためには、マーケティングに動画を取り入れることが大切だと感じています。
しかし、動画を取り入れるとき、次のようなメリットとデメリットがあります。
■メリット
動画を取り入れるメリット。
それは、伝わる情報量が多いということです。
言葉も文章より話す方が短い時間で伝えることができます。
同じ3000文字の話であっても、文章で読むのと話を聞くのとでは、まったく印象が違ってきます。
また、言葉の量だけではなく話している人の印象も細かく伝わります。
話し始めるときの癖や声のトーン。
仕草や目の輝きなどは、その人の本心が伝わってくる部分でもあります。
このように動画は五感に訴えてくるものですから、情報を提供するという役割にぴったりなのです。
■デメリット
よく聞くのが「動画を制作する人材がいない」という話です。
スマートフォンで簡単に動画は撮影できるようになっていますが、やはり第三者へ提供するとなると、それなりに編集も必要となってくるからでしょう。
こういったデメリットは、すべてを自社でやろうとすると浮上してくる悩みです。
しかし、視点を少し変えてもらいたいのです。
多くはありませんが、動画を制作しながらマーケティングにも詳しい会社があります。
こういった会社へ依頼(外注)することで、難しい技術的な部分も簡単に解決できるでしょう。
そして、外注することでもう一つデメリットがメリットに変わることがあります。
それは、動画を撮影し編集する時間が自社には必要なくなるということです。
意外に編集は時間を使います。
ですから自社でやっていると担当者の残業があっという間に増えてしまうこともあります。
でも外注するなら、こういったことも解決できます。
5: まとめ
動画マーケティングを成功させるために必要な「ペルソナ」についてお伝えしました。
動画で何かを伝えるとき、伝える相手を決めておかないと、何をどのように伝えれば良いのかわからなくなります。
また、伝える相手が決まっていないまま進めると、相手の悩みがわかりませんので、どのような解決方法なら心に響くのかもわかりません。
そして、最後には残念な状態になってしまうのです。
私はあなたにこんな経験をしてもらいたいとは思っていません。
ですから、今回お伝えした内容を覚えておいていただき、ただ動画を制作してマーケティングに組み入れるのではなく、ペルソナを作るところから始めてもらいたいと思います。