人の心を動かすクリエイティブとは
どのような良い媒体を使ってもクリエイティブがいまいちだとすべてが無駄になります。広告のクリエイティブは基本的にはテレビCMも新聞広告もインターネット広告も基本はすべて同じ、消費者のベネフィットを考え、不満を解決できるかどうかが重要なポイントです。今回はクリエイティブを作る上で最も大切な人の心を動かし、集客力をあげるためのポイントについてご説明したいと思います。
目次
広告を作る上での基本姿勢
広告を作る際に一般の人はまず見た目のデザインから考える人が多いのですが、プロは違います。ターゲットは誰なのか、また、居住地、年齢、性別だけでなく、どのような場面においてどのようなライフスタイルをもっているのか、何に対して不満をもち、どのような価値・ベネフィットを求めているのか、それがあることでどのようにハッピーになれるのかを徹底的に考え抜きます、そのうえでその広告を通して何を伝えることができるのか、何を解決できるのかに落とし込んでいき、コピーの制作に入ります。
コピーが決まれば、コピーに合せたデザイン・レイアウトを考えていきます。まずもってデザインから入った広告で成功したためしはありません。むしろデザインがまったくなく1行のコピーだけの広告の方が反響があるケースもあります。まずは誰が誰をどのようにハッピーにできるかを考えなければダメです。
・5W1Hを考える
広告制作を進めていく上で欠かせないのがこの5W1H(Who When Where Why How)です。この中の1つでも漏れがあると、広告制作はもちろん、広告計画も立てることができません。まずはこの6つがしっかり把握できているか確認し、書き出してみましょう。
・Who(だれが・だれに)
その商品やサービスはだれがだれに対して提供するものでしょうか。提供者は当然広告主ですが、対象者となると意外としっかり捉えていないケースが多いのです。
・When(いつ)
その商品やサービスはいつ提供するものでしょうか。たとえば春なら新入学・卒業シーズン、引っ越しシーズン、また人が活動的になる時期ですし、冬はその逆です。季節に合った広告展開を考えないと効果は半減します。
・Where(どこで)
そのサービスを提供するにあたってのチャネルはどのような構図になっているのでしょうか。例えば一般的な商品・サービスではなく介護施設や病院の集客の場合などは直接消費者というだけでなく、間に自治体、地域包括、ケアマネージャー、介護士などは入っているため、そこが起点になって動くケースもあります。いわゆるBtoBtoCといわれるものです。そういった場合であれば、利用者への広告クリエイティブを関係者への広告クリエイティブとはわけて考える必要があります。
・What(なにを)
商品・サービスは何が売りなのかを明確にしましょう。世の中には競合社や競合商品はゴマンとあります。よそと変わらないものをあえて選ぶ消費者はいません。
・Why(なぜ)
なぜその商品・サービスを選ぶ必要があるのか、売りだけでなく、それを選ぶことによって消費者・利用者がどのようにハッピーになれるのかをしっかり説明しましょう。広告を見ている人はそこまで深く物事を考えないものです。
・How(どのように)
どの商品をどのように売るのか、広告ならどのような媒体・ビークルに乗せれば、伝えたい人にしっかり届けてもらえるか。広告計画において重要な局面です。
広告を制作するにあたってのポイント
・キャッチコピー
時代を読む、相手の心理を読む、不特定多数ではなく、その人だけにあてたメッセージを。
・レイアウト
通販広告を手本にZ型の配置を心がけること。(広告を見る人が左上→右→左下→右に目が流れるように広告要素を配置していくこと)
・色
色は多用せず、3色ほどにとどめる。基本的にベースカラーは商品の色に合わせること。