マーケティング手法に基づくリーダー人材の育て方、育成方法
介護施設経営者の方にとってリーダー的な人材を確保することは、マーケティングやスマートな経営を目的達成には必要不可欠なことです。その方法をご紹介いたします。
目次
リーダー人材を育てることの重要性
介護施設の人事担当者の方にとって、リーダー人材を育てることは、施設のマーケティングやスマートな経営を行う上で、大変重要な要素となります。
リーダー人材を育てることは、職員全体の意欲やスキルを向上させることとなり、つまり人材全体のレベルアップを図ることにほかなりません。逆に言えば、介護業界では、このようなリーダーシップをとり、施設の現場スタッフを管理、統括していく人材が不足しているので、全体的にうまくまわらないことが多いです。
スタッフの全体的なマンパワーを考慮して、適材適所に人材を割り振り、仕事を少しでも効率的に回す。問題があればその都度解消していく、このような現場スタッフのリーダーがいれば、ほとんどの問題は大きくなる前に解消されていくことでしょう。
そこで、スムーズに現場が回っていくためには、リーダー人材を育てることが最も重要となります。そこで人事担当者として、いったいどのようなことができるのかというのが命題となってきます。
リーダー人材を育てるには外部の研修等も有効
一つ目は、リーダー人材は、これまで施設で働いてきた人材の中から育てていくのが最も有効です。というのも、もちろん中途採用などもあるのですが、できればもともといるスタッフが成長して、やがてリーダーとなるというのが理想的なリーダー人材の確保の方法です。
というのも、リーダー人材とは、スキルや知識はもちろんなのですが、人格や人間性はもとより、その現場での経験がものをいいます。その現場に慣れていて、状況をよく理解していることが、リーダー人材の要素となります。もともとリーダーとしての素養があることはどこの現場でも共通しているのですが、その現場のリーダーとなるには、そこでの経験や信頼が必要となるわけです。
そういった意味で、施設のリーダーは、今いるスタッフが成長し、やがてその役目を担えるようになるというのが理想的なルートです。そのため、そこへいきつくために人事担当者ができることは、その人材の人選と育成の2つとなります。この人にリーダーの素養があると認めたら、積極的に研修などの機会を設けて、参加を勧めてみるのがよいでしょう。
リーダー人材を育てるには切磋琢磨しあえることが大切
リーダー人材を育てるには、現場のスタッフ同士が切磋琢磨し合える環境が大切です。例えば、資格取得などでお互いが刺激し合えるように、資格手当をつけたり、スキルアップや研修参加などによって、キャリアップをはかっていけるルートを提供する必要があります。
つまり、このようなポジションが上に上がっていくことを、スタッフ同士が競争し合うような環境をつくれば、負けたくないとかなどの競争心が生まれて、より向上心がわきます。そして、人事担当者としてできることは、何よりもそのようなシステムを作ることです。
小さな施設では残念ながら、このようなことにそれほど費用をかけることができないのが実情だと思いますが、身近な方法でいえば、資格手当を少々でもつけるとか、表彰制度などを設けるなど、それほど費用をかけないことでも十分な効果があることがあります。マーケティンやスマートな経営な経営にとって大切なことは、できる範囲でいかに効率化された人材育成を図るかということです。
現場だけなく別のスキルや知識も必要となるリーザ―人材
リーダー人材には、現場の知識や経験が必要とお話しましたが、実はそれだけではありません。同時に、コミュニケーション能力、マネージメント能力、経営能力なども必要となってきます。そのため、これらの本来的には、介護の日々の業務とは別の能力を育てていくこともとてお大切です。また、自分の部署だけの管理に留まらず、施設全体のことを考えることも必要であることを自覚させる必要があります。このように、将来は施設をしょって立てる人材となる人を育てていくことが人事担当者のミッションとなります。
リーダー人材を育てるにはマニュアルやシステム導入の検討も良い方法
マーケティング方法で、部署全体のことを考えるなら、作業のマニュアル化やシステムの導入も一つの方法です。リーダー人材を育てるには、部署全体の効率的な体制を固めることが、ひいてはリーダーの業務負荷を圧迫しないことになります。
介護現場のリーダーが立ち行かなくなってしまうのは、ほとんどは日々の業務の負荷が多いうえに、現場のスタッフの管理までかまされて、これではやってられないと嫌気がさしてきたり、反対に自分一人で背負い込みすぎて自爆してしまうというケースです。このようなことを防ぐには、まずは人事担当者として、そういったシステムを施設として整えていくことが大切になります。新人研修の導入やマニュアル作成や、教育システムの強化、新システムやITの導入などもその良い例です。
これらには費用がかかるので、ここで人事担当者がしっかりと良い体制をつくるための費用を割こうと努力することが、最終的にはリーダーの負荷を減らし、よりよい環境でリーダが‐育ちやすくなります。
外部からの人材登用
そしてこのような内部の体制の強化と同時に、外部から人材を登用するというのも一つの方法となります。最初の方法としてはあまりお勧めはしませんが、例えば急きょリーダー人材が退職してしまったり、どうしても内部に適任のリーダー人材がいない場合は、外部からの登用というのも一つの手段となります。
一度自らの施設の人材育成方法を見直して見てはいかがでしょうか?