集客に活用したいマチナカのイベントスペース
コロナで大型のイベントなどが相次いで中止や延期となり、一般消費者やビジネスパーソン向けのキャンペーンや体験会などの屋外での告知によるリードの獲得が困難になっています。最近では人数を制限した中規模、小規模のイベントは条件付きで認められるようになりました。
今のところJRやメトロの駅構内でのイベントはどの駅も自粛が続いており、再開のめどは未だ立っていないようですが駅内以外の施設などでは徐々にイベント実施の動きがでてきていますので、駅構内もイベントも徐々に緩和されてくることと思われます。今回はコロナ禍でイベント可能なマチナカイベントスペースの紹介と事例、また実施するにあたってのリスク管理などもご説明していきたいと思います。
目次
イベント開催可能なマチナカスペース
KITTE
東京駅直結の商業・オフィスビルのKITTEでは会社帰りのワーカーを狙った集客イベント、プロモーションなどが行えます。
例:KITTE 1F アトリウム
使用可能最大面積/約300㎡
使用時間/11:00〜21:00
丸の内ビル
東京駅直結の商業・オフィスビルの丸ビルでは会社帰りのワーカーを狙った集客イベント、プロモーションなどが行えます。
例:丸の内ビル1F マルキューブ
使用可能最大面積/約130㎡
使用時間/6:00〜24:30
秋葉原UDX
秋葉原駅すぐ近くにあるUDXは大手企業がテナントとして入っているため、高収入のワーカーを狙った不動産や車、またIT製品などの集客プロモーションなどが行えます。
例:アキバスクエア(UDX内)
使用可能最大面積/約1,010㎡
使用時間/9:00〜22:00
秋葉原ヨドバシ
JR、メトロ秋葉原すぐ目の前にあるヨドバシカメラ前のイベントスペースでは会社帰りのワーカーだけでなくデジタルフリーク、アイドルフリークを狙ったイベント、集客プロモーションなどが行えます。
例:ヨドバシAKIBA 屋内イベントスペース(第1エントランス)
使用可能最大面積/約14.58㎡
使用時間/9:30〜22:00
マチナカイベント成功事例
東京ステーションシティ運営協議会、三井不動産株式会社、三菱地所株式会社
東京ステーションシティ運営協議会、三井不動産株式会社、三菱地所株式会社が主催の、東京駅、日本橋、丸の内エリアの回遊を目的として2018年11月~12月に開催された、「ARリアル謎解きゲームin東京エキマチ〜空の展覧会〜」ではARアプリを通してヒントを入手することができという、ARならではの斬新な仕掛けが用意されていました。
イベントの参加者はエリア内で配布されているカタログを手に入れ、エリア内にある12の“空の額縁”にARアプリを起動させたスマホをかざすと、謎を解くためのヒントが現れるという仕組みです。空の額縁のなかには、フォトフレームやヒントが出現するなどのARならではの演出もあり一見、街の風景になっている空の額縁にスマホをかざすことで謎解きの重要な手がかりが見えるのですが、このイベントの存在を知らない人からすると参加者たちが奇妙な行動をとっているように見え、参加者以外の歩行者の興味を掻き立てます。
結果として興味を持った歩行者もがリアル謎解きゲームの存在を知って参加するという、客が客を呼ぶという嬉しいレバレッジ効果が生まれました。イベント後の参加者からはアンテナショップについ寄り道してしまったとか、このイベントに参加しなければ知らなかった場所を発見できたとか、イルミネーションの美しさを知ることができたなどのSNS投稿もあり、東京駅、日本橋、丸の内エリアの認知が低い人に対して実際に体験してもらうことで認知してもらうという目的は見事に達成されたようです。
マウスコンピュータ
2019年11月にマウスコンピュータによるPC製品を体験できる北海道・広島・名古屋・大阪・東京の主要駅コンコース内で開催した全国キャラバンイベントは乃木坂46を起用したイベントの話題性も相まって大成功しました。当日はマウスコンピュータ代表取締役社長も参加するという力の入れようで、このイベントは様々なメディアで取り上げられ、PRによる広告換算価値は実際に広告プロモーションにかけた金額をはるかに上回ったことと思われます。
イベント実施の際のリスク管理
イベント実施時には様々なリスクが想定されるため、事前にリスク管理をしておかなければなりません。たとえば、試食などのイベントであればイベント会場で飲食物を調理、加工し販売したり、食品を販売するだけでも保健所の許可若しくは届出が必要です。また、食品によっては取り扱うことができないこともあります。まずは必ず保健所へ連絡することが必要となります。
また、当然ながら保険の加入も必要となります。この保険とはイベント・行事・レクリエーションを開催する主催者のための賠償責任保険のことを指し様々なイベント・行事・レクリエーションに対応し、観客・行事参加者等に対する法律上の損害賠償責任を補償します。
イベントやレクリエーション・行事の主催者は、イベントを開催するにあたり、参加者や入場者に対する安全配慮義務があります。万が一事故が起きた場合には主催者側にイベントの運営時に過失などがあった場合には、民事上の賠償責任や刑事責任を問われることになります。その民事上の賠償責任を負うこととなった場合を補償するのがイベント賠償責任保険です。このような保険には必ず加入しておくことが大切です。
コロナによって国内はもとろん海外においても大規模なイベントから小規模のイベントまで様々なイベントが中止を余儀なくされ、事業者にとって大きな打撃となりました。
しかし、街の小さな飲食店でもデリバリーやテイクアウトという新しい手段を活用することで生き延びようと努力しています。困難なときほど新しい発想でより大きな成果を得るチャンスにもなり得るのです。